現在までの歩み
戦前、元岸和田藩主・岡部氏が、地元にある岸和田中学校(現岸和田高校)出身の東京で勉学している学生達のために、東京都文京区音羽に「阪南郷友会」という学生寮をつくり学生達に無償で提供していました。
戦後になり、寮の出身者が報思の気持ちで元泉州銀行頭取・佐々木勇蔵氏に働きかけ、同氏を中心に学生寮建築に動き出しました。泉州地区の政財界の多くの方々、特に婦人会の皆様方が広く小口の募金を集めてくださり、関係各位のご尽力により資金を準備しました。
佐々木氏は岡部長景氏に協力を仰ぎ、真珠王・御木本幸吉氏より学生達のためになるならと空宅となっていた屋敷を譲り受け、1956年9月1日、学生寮を開寮することができました。
その後、御木本真珠店の社員寮も譲り受け、2つの建物で50名の学生が共同生活をすることができるようになりました。
1966年、所有していた土地の一部を売却し、鉄筋4階建の建物を建築。収容人数も76名と増加しました(建替後の部屋は2人相部屋でした)。
その後、建物の老朽化に伴い、1998年に2回目の建替えを実施し、現在の個室33室となりました。以降、2008年と2023年に大規模改修工事を実施しています。
財団創立以来、池田泉州銀行は、地域貢献活動の一環として、泉州会館の管理・運営してきました。
その間、2011年に、これまでの健全で公益的な活動が認められ、大阪府知事より税金等の優遇処置を受けることの出来る「公益財団法人」に認定され、現在にいたっています。
■決算公告 |